前回、「糖化」の要因のひとつに
「血糖値」が関係しているとお伝えいたしました。
そもそも、血糖値とは、
血液中に存在するブドウ糖(グルコース)の値で、
糖質をブドウ糖に分解し、エネルギーとして利用しています。
血糖値の高い状態が続く→糖尿病や合併症のリスクの可能性が
血糖値が低すぎる→体や脳が働けなくなる
したがって、血糖値は高すぎても低すぎても良くなく
ある一定の範囲に維持されなければなりません。
正常な場合は、食事をとると穏やかに血糖値が上昇し、
その3~4時間で空腹時の値まで下がります。
ところが、
菓子パン、ジュース、カップラーメン、おにぎりなど
糖質ばかりの食事をとると・・・
↓
血糖値が急上昇
↓
血糖値調整のため、
膵臓からインスリン大量分泌
↓
数時間後、血糖値が急降下
↓
低血糖状態に反応し、
アドレナリンなど
血糖値を上げるホルモン過剰分泌
つまり、
代謝のために必要な何種類ものホルモンが
大量に分泌されることになり、
ホルモンの無駄遣いをしていることになるのです。
そこで、血糖値を安定させるために
血糖値を急上昇させない食事のポイントをお伝えいたします♪
☆空腹時に、甘いジュースやお菓子、パンなどを食べない
どうしても食べたいときは、胚芽小麦やライ麦パン、玄米などを
選ぶだけで、血糖値の急上昇を妨げます。
☆GI値の低い食品を知っておく
食事の際はGI値の高いものを後回しにする。
GI値とは・・・
食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの。
GI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インスリンの分泌も抑えられる。
<GI値の低い食品>
春雨、そば、玄米、レタスなどの葉物、キノコ類、リンゴ
ナッツ類、牛乳、ヨーグルト、チーズなど
<GI値の高い食品>
白米、精製された小麦のパン、ニンジン、かぼちゃ
じゃがいも、せんべい、クッキー、チョコレートなど
☆野菜→魚・肉などのたんぱく質→ご飯などの炭水化物、の順で食べる
最近は、テレビや雑誌などで、食べる順番が肝心だといわれてますね。
やはり繊維質の多い食品から摂ることがいいみたいです。
☆異性化糖に注意
異性化糖とは、ブドウ糖と果糖を主成分とする液状糖で
原料はとうもろこしやじゃがいなどのでんぷんです。
果糖含有率50%未満→「ブドウ糖果糖液糖」
果糖含有率50%~90%未満→「果糖ブドウ糖液糖」
上記の液糖に10%以上の砂糖を加えたもの→「砂糖混合異性化糖」
といいます。
異性化糖は砂糖に比べて安価なため
お菓子、清涼飲料水、調味料など
様々な加工食品にしようされています。
果糖は、ブドウ糖の10倍も糖化を早めるという報告もあり、
取りすぎにはくれぐれも注意しましょう。
以上のことを気を付けて
ホルモンの無駄遣いや糖化を防ぎましょう♪